美しすぎるカツ丼 ~丼用鍋を手に入れた私~

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こんにちは8です。
日に日に寒さが増す今日この頃、お鍋や肉まんというワードと共に「丼もの」に目がいくようになってきましたね。
…いきますよね?いくということで強引に進めます。

 

丼ものと聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?鶏肉に絡むたまごが幸せ気分を招く親子丼、サクサクの衣に絡むタレがたまらない天丼、やっぱり丼といえばコレでしょ?な牛丼。他も中華丼や麻婆丼、ちょっと変り種だとコロッケ丼やかき揚げ丼と、バラエティに富んでいます。

 

 

そのなかでもわたしが特に好きなのは「カツ丼」。
カツの衣に浸み込んだ甘じょっぱいタレと、カツにからまる半熟のたまご。薄く切った玉ねぎが食感にアクセントを加え、彩りあざやかな三つ葉が載っていればそれだけでテンションが上がります。

 

そんな、食べるのが大好きなカツ丼ですが、実はつくるのも大好きだったりします。
もともと大家族のため、何をつくるにも大なべで一緒くた、という家庭で育ったせいか、一人分を小さな鍋でつくるという料理が新鮮で、つくり方を知ったときには結構な衝撃を受けました。

そして(いつもの如く)すっかりカツ丼にハマったわたしは、暇さえあればせっせとカツ丼をつくっては家族に食べてもらう、という日々にまんまと突入したのです。

 

ある日のことでした。
その日、念願の丼用鍋を手に入れたわたしは大層舞い上がっていました。
それまでは小さめの両手鍋でつくっていたので、どうしても火力が不足気味or火が通りすぎてしまう、キレイに盛り付けできない、という問題がありました。しかし、専用鍋だとそれが解消されるんです。浮かれてしまっても仕方ないですよね。
そんな上げ上げ気分のまま、いつものように出汁を取り始めます。その間に玉ねぎを切り、たまごを溶き、だしと玉ねぎを丼用鍋でひと煮立ちさせ、メインのカツが登場です。
先程溶いたたまごをまわしかけ、ふたをして待つこと一分。


さあ、初めての丼用鍋製カツ丼のお目見です。
ドキドキしつつふたをあけると、そこには輝かんばかりの黄金色のカツ丼が!
こんなにキレイな色のカツ丼は、今までつくったなかに一度もなく、もしや丼用鍋のおかげ?!すごい!と大はしゃぎしながら、いそいそとどんぶりに盛り付けると。ジャストサイズなのでキレイに盛れてしまうのですよ。知ってはいましたが、更にテンションUP。

 

タイミングよくやってきた家族へ「見てみて!すごくキレイにできたよ!」と見せたところ「ほんとだ!まっ黄色だね!」と感心しきり。最高に気分がよくなったわたしは次をつくりつつ、会心作の黄金カツ丼を家族にすすめます。

 

 

さあ、次もキレイなカツ丼をつくるぞ!と気合いを入れたときです。
後ろで「うぐ」と口ごもる声が。
何ごとかと思い振り向けば、黄金カツ丼を食べた家族がすごい顔で口を押さえていました。

「なにこれ…まずい…」
「!?!何、火が通ってなかった?!」
「いや、そうじゃなくて、何か、味がない」

え。
味がない?
味がない…味がない…手順をリピート……ちっちっち、ちーん!

「あああ!しまった!!!」

 

ここまでお読みの皆さんはもうお分かりですね?
そうです、浮かれすぎたわたしはよりによって醤油も砂糖も、みりんすら入れていなかったのでした。
調味料となるのは、かつお節から取った出汁だけ。
そうだよなーそりゃあ醤油も砂糖も入れなきゃキレイな黄色になるよなー。いやーはっはっはは、は…。


その後、だし味のカツ丼には醤油がかけられ、黄色と黒が見事なコントラストを描く物体と化したソレはどうにかこうにか、家族のお腹へと仕舞われていったのです。

 

というわけで今回も失敗した料理ネタでした。
本当に、びっくりするくらいキレイなカツ丼だったんですよ。これで味があれば完璧だったのですが。いや、白い醤油を使えばあるいは…?(慣れない調味料を使うのはやめておきなさい。)
皆さんも調味料の入れ忘れには注意しましょうね(普通しません)。

  

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この記事を書いた人

◎profile

8

 

広報系の仕事に携わる社会人です。食べることが好きですが、作る方はイマイチ。

ぐりとぐらのカステラを絵本通りに作るのが最近の夢です。